心のはなし
うつ病
原因はわかっていませんが、元来の性格傾向と日常のストレスが発症要因とされています。脳の機能が低下し気分の落ち込み、やる気のなさが生じてきます。日常でストレスを感じる人は誰でも起こりうる疾患と言えます。
神経症
誰しも心に葛藤(迷い)を生じます。現実の出来事に対処できずに迷いながら過ごすことで生じる病的な心の状態を示します。神経症には主なものから不安障害、パニック障害、適応障害などがあります。
心身症
身体疾患の要因として心の問題が大きく影響して生じた病的状態を指します。心と体は一体であり相互に影響し合って病態を呈するとする考えです。更年期障害、気管支喘息、過敏性大腸症候群、胃潰瘍等が該当します。
統合失調症
決して少なくない精神疾患で100人に1人の有病率、日本では70万人以上の患者さんがいるとされています。この病気の最も困難なこと、それは自分が「病気にかかっていること」がわかりにくいことです。医学用語で「病識」といいます。病識が不十分なため、現実と病気の世界との境界が不明瞭となり、思考や行動に様々な問題が生じてしまい、多大な苦痛を強いられることがあります。早期の治療導入が重要と言われています。
認知症
もともと備わっている知的機能(記憶力、思考力、判断力等)が何らかの原因で低下した病態を示します。そのため社会生活が困難となり、次第に自立した日常生活が送れなくなってしまいます。主な疾患にアルツハイマー型認知症、血管性認知症があります。患者さんのみならず、介護をされるご家族の支援も大切です。
その他の病気
精神科領域で扱う疾患や病態は多岐にわたり、多くの心の問題や身体の問題ひいては社会的問題を引き起こしてきます。まだまだ原因や治療法が見つかってない病気が多いことも事実ですが、これまでの医学やその他の研究分野において多くの方々の努力で解明されてきたことがたくさんあるのも事実です。これからさらに研究が進み患者さんやご家族の苦しみが緩和されることが期待されています。
「もしかして?」
と思ったら一度首里ハートクリニックへご相談ください。